入試情報

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中学生へのメッセージ

中学生の皆さまへ ~ 学校長からのメッセージ

 私は自分の子どもが中学3年生で高等学校に進学するとしたならば、どのような学校を薦めようか。親の立場に立って考えてみました。いろいろと挙げられますが、次の3つがポイントになると思います。その第1は、わが子の成長を、そばにいて温かく見守ってくれる学校であること、第2には「わが子の学びたいこと」が思う存分に学べる学校であること、そして第3に、学校に勢いがあることです。

 高校時代というのは、十代後半のとても大事な時期です。親のもとから離れて早く大人になりたい。そう思うのが高校生です。しかし、誰が見てもまだまだ一人前として認めることはできません。人生についての考え方も未熟です。そんなわが子が、大人への成長を遂げていくのが高校時代です。けっして踏み外すことなく、大人への階段をしっかり昇りきってほしいと親は願います。
 そのために、高校の先生方には手助けの必要なときにはそっと手助けをしてほしいし、またときには、わが子の手前勝手さを知らしめて、頑として妥協せず自分の頭で考えるように厳しく接してほしいのです。第1の「わが子の成長を、そばにいて温かく見守ってくれる学校」というのは、そういう学校です。

 千葉経済大学附属高等学校は、生徒一人ひとりを《立派な大人として自立させていくこと》が最も大事な任務であると考え、高校生の人間的な成長を温かく見守り、《さりげない助力》を適切に与えるとともに、人生の先輩として《毅然とした対応》も示して、《芯のある人間》に育てたいと志しています。

 第2の《「わが子の学びたいこと」が思う存分に学べる学校》というのは、次のようなことです。今、ほとんどの高校は「普通科のみを設置する学校」になってしまいました。ですから、公立私立の普通科の高校200あまりの中からどの高校に進学するか、その所在地と自分の学業成績で学校を絞っていくのが進路選択であるかのように思われてしまっています。
 もちろん、普通科の高校に入学して教養を広げたり深めたりして、大学進学の力をつけようと志す中学生もいます。しかし中には、自分のこれからの人生を見すえて、例えばコンピュータの力をとことん伸ばしたいと思う中学生もいますし、簿記や経理の勉強を高校時代から始めて企業家を志す中学生もいるはずです。

 村上龍さん編集の『13歳のハローワーク』という本が、ロングセラーになっています。その本には、いま社会で必要とされている514の職業が掲げられています。
 みなさんは学校を終えたら誰もが社会人となって、その514の職業の中から「自分に適した職業」を選んで仕事をしていきます。ですから、20年後の自分を心に描いて、そういう自分に成長するための勉強を13歳から始めてほしい。それが中学生に向けた村上さんのメッセージです。
 したがって、高校に置かれる学科が普通科しかないということは、実は困るのです。一人ひとりの将来の夢の実現に応えたり、一人ひとりの将来を切りひらいていく学科も置かれなければ、高校生に果たす役割は十分とは言えません。

 その点、千葉経済大学附属高等学校は、建学の精神として「片手に論語 片手に算盤」を掲げ、人間性をはぐくむ教育と専門性をみがく教育を同時に追究し、普通科とともに情報処理科・商業科を設置しています。
 普通科では、大学進学のために基礎学力の養成に努めていますし、国公立、難関私立大学の進学を志す生徒のために「特進クラス」も設置し、特進講座での学力の定着に努めています。
 情報処理科には、コンピュータの国家試験に合格し、IT時代の最先端を歩いていこうとする意欲満々の生徒がたくさんいます。商業科で簿記の資格を取得して、銀行などに就職する生徒が毎年います。その仕事ぶりについて、会社からお誉めの言葉をいただいています。

 情報処理科を卒業して学習院大学に進学した寺岡花恵さんは、次のように述べています。寺岡さんは中学時代は、人見知りする消極的な生徒だったそうです。ですから、もし普通科に入学していたら、目立たないパッとしない生徒で終わったのではないかと思うといいます。
 しかし、本校の情報処理科に入学してよかった。先生方の目が行き届いて、私の長所を見抜いてくださった。親身に相談に乗っていただき、的確なアドバイスをいただいたおかげで、3年間着実に成長できたというのです。
 その成長を実感できるのは、秘書資格などたくさんの資格を取得したことにもよりますが、大学に入学してつくづく分かったというのです。どいうことかと言いますと、大学の授業では多くの科目でレポートの提出が課されます。
 友達を見ていると、レポートをパソコンで仕上げるのに2時間から3時間かかっている。ところが、寺岡さんは何と10分で片付けて、次の勉強のために時間をあてている。情報処理科で学んでよかったというのです。

 本校には、このように様々な進路を目ざす生徒が学んでいて、お互いに交流をしながら3年間を過ごしています。

 今日、多くの大学が入学を期待している高校生は、在籍するその学科を問いません。普通科であれ、情報処理科や商業科の生徒であれ、学ぶ意欲を旺盛にもっていて、またその証しとして、資格を取得していたり、部活動で活躍していたりするすがすがしい生徒の入学を求めています。ですから、どうぞ自分の将来を見すえて本校の学科を選び、存分に学んでください。進路指導は万全を期しています。

 ところで《「わが子の学びたいこと」が存分に学べる学校》という第2の観点では、高校のキャンパスにも目を向けなければなりません。学習環境が整っていなければ、学ぶ意欲も高まらないからです。
 本校は免震構造の9階建の新校舎を建築しました。大地震が来ても揺れを静めて安全を維持する免震構造の校舎は、千葉県では初めてです。全国でも例はあまりないでしょう。
 全館に冷暖房のエアコンが完備し、エレベータとエスカレータが各階をつないでいます。教室は2面採光で明るく、5つのコンピュータ室には220台のコンピュータが完備しています。
 9階の展望レストランからは富士山・筑波山・アクアラインの海ホタルまでが見えます。東京湾に沈む夕日が真っ赤に染めるその光景は目に染みます。千葉市を眼下に一望するこの清潔で心休まる新校舎で3年間をすごした生徒は、卒業後人生の節々で高校時代を思い出し、新しい気力をわきだたせることになるにちがいありません。

 さて、第3に挙げたいのは「勢いのある学校」です。学校に勢いがあることです。かけがえのない3年間です。同じ3年間を過ごすならば、仲間がいつも何かの分野で目ざましい活躍をしていて、その活躍を目のあたりにできること。そして、わが子にも活力がこんこんと湧き出てきて、熱い思いに満たされる学校。そんな学校が最高です。

 本校野球部は、第80回記念センバツ甲子園大会では、5回目の甲子園大会出場を果たし、ベスト4に輝きました。たくさんの生徒がバスで応援に行き、晴れやかに校歌を歌います。ラベンダー色に染まった応援は上品で、NHKテレビをとおして、多くの方々が好感をもってくださっています。野球部の活躍に象徴される本校の《学校の勢い》は、当然、数多くの部に伝わります。そして、めざましい活躍が様々な大会で見られています。年8回発行される『KEIZAIニュース』がその学校の勢いを逐一お伝えしています。

 千葉経済大学附属高校とはこういう学校です。立派な社会人になるために存分に勉強をします。学力を身につけたり資格を取得したりして、自分の将来を切りひらいていきます。しかしそれに止まりません。
 仲間のそれぞれの得意な分野での目を見はる活躍を心から喜んで誇りとし、その仲間の勢いの渦の中に自分も身を置くことによって、《奥深くに秘めている自分の力》をも表に引き出し、青春時代を輝いて生きる。そういうことのできる学校です。

 ここで、千葉経済大学と短期大学部についてお話します。千葉経済大学は経済学部に「経済学科」と「経営学科」の2学科を設置し、附属高校からは50名ほどが進学していきます。また短期大学部には「ビジネスライフ学科」と「こども学科」が設置され、こちらにも50名ほどが進学していきます。いずれの進学の場合にも、高校3年間の学業成績が中以上の生徒に対して推薦の機会があります。附属高校推薦入試の受験料は免除、入学金は大学で全額、短大で半額が免除という優遇措置があります。

 千葉経済大学と短期大学部への進学にあたっては、深くさらに学びたいという、生徒の《熱意の強さ》を第一に尊重します。ですから、千葉経済大学と短期大学部で学びたいと考える方は、附属高校から入学することをお勧めします。
 附属高校から5年間、あるいは7年間の一貫した学びがひろがる千葉経済大学附属高校です。

 本校に入学したいと強く希望する方は、遠慮なくご相談ください。

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